1. 複合メッセージとは
シナリオ設定において選択できるメッセージタイプの一つです。
以下のメッセージのうち複数を選んでひとつのメッセージにまとめることができます。
吹き出しが文字のみで構成されています。アクションを設定することができません。
表示された画像をタップすると、そのエリアに設定されたアクションが呼び出されます。
該当する選択肢をタップしながら進んでいきます。
複数のカードが横につながったメッセージです。スマホ画面上でスライドし選択します。各カードにそれぞれアクションを設定することができます。
「はい」「いいえ」の2択でシナリオを進めたいときに利用します。
JSON形式で作成するメッセージです。文字の色や大きさを変えたり、ボタンを装飾したりするなど、リッチなメッセージを作成できます。
下の図のように、一つのキーワード(緑色の吹き出し)に対し、2つ以上のメッセージをまとめて出します。
2. 複合メッセージの作り方
0. (前提)シナリオバージョンとトーク
シナリオ設定では、「シナリオバージョン」と「トーク」という2つの集合体があります。
シナリオバージョン
「トーク」の集合体です。「適用中」となっているシナリオバージョン内に作成されているトークが、トークルーム上で作動します。
トーク
「メッセージ」の集合体です。特定のキーワードがトークルーム上で入力されると作動します。
1. パターン1:同一トーク内で作成
作成したメッセージ(上の図の「A」や「B」)を、同一トーク内で再利用する場合。以下の説明では、上の図のトークを作ります。
- 「新規トーク作成」をクリックし、「トーク名」「開始メッセージ」を入力し、「作成」をクリックします。
- 「トーク名」は、これから作るシナリオ一式の名称です。管理用名称のため、ユーザーには表示されません。
- 「開始メッセージ」は、これから作成する「トーク」を呼び出すためのキーワードです。ここで決めたキーワードがLINEのトークルーム上で入力されると、このトークが呼び出されます。
- 新しいトークが作成されました。
- 「新規メッセージ」をクリックしプロパティを表示します。
- メッセージタイプ「ボタン型テンプレートメッセージ」を選択し、メッセージ名、画像タイプ、タイトル・テキストを入力・選択します。
- メッセージ名:管理用名称です。ユーザーには表示されません。
- 画像タイプ:「画像あり」を選択すると、メッセージに画像を添付できます。
- タイトル:メッセージに表示されるタイトルです。
- テキスト:メッセージに表示される説明文です。
- アクション数を「3」とし、各アクションを設定します。今回はテストのためラベル・テキストともに「2-1」「2-2」「2-3」とします。入力が完了したら、「適用する」をクリックします。
- 第1階層「1」のメッセージ作成が完了しました。
- 第2階層「2‐1」を作成します。
- 「2‐1」から延びるメッセージノードをクリックし、プロパティを表示します。
- メッセージタイプ「ボタン型テンプレートメッセージ」を選択し、メッセージ名、画像タイプ、タイトル・テキストを入力・選択します。
※プロパティの下部でプレビューを確認できます。
- アクション数を「2」とし、各アクションを設定します。今回はテストのためラベル・テキストともに「A」「B」とします。入力が完了したら、「適用する」をクリックします。
- 第2階層のメッセージ作成が完了しました。
- 第3階層を作成します。
- 「A」から延びるメッセージノードをクリックし、プロパティを表示します。
- メッセージタイプ「文字メッセージ」を選択し、メッセージ名・テキストを入力後、「適用する」をクリックします。
- 「B」についても同様に作成してください。
- 第3階層のメッセージ作成が完了しました。
- 第2階層「2‐2」についても「2‐2」と同様にメッセージ作成をしてください。
- 第3階層「A+B」の複合メッセージを作成します。
- 「A+B」から延びるメッセージノードをクリックし、プロパティを表示させます。
- メッセージタイプ「複合メッセージ」を選択し、メッセージ名を入力します。
- 複合したいメッセージをクリックし、「適用する」をクリックしてください。
- 複合メッセージが作成されました。
- すべてのトーク編集が完了したら、「保存」ボタンをクリックし、編集を終了します。
2. パターン2:同一シナリオバージョンの別トーク内で作成
パターン1の同一トーク内で作成する方法においては、単体でも成立するメッセージを複数組み合わせることができますが、単体では成立しないメッセージを作って組み合わせることはできません。
そこで、パターン2では、別トーク内で複合メッセージを作成する方法をご紹介します。
- 複合メッセージを作成するためのトークを作成する。
- 「新規トーク作成」をクリックし、「トーク名」「開始メッセージ」を入力し、「作成」をクリック
- 「トーク名」は、これから作るシナリオ一式の名称です。管理用名称のため、ユーザーには表示されません。
- 「開始メッセージ」は、これから作成する「トーク」を呼び出すためのキーワードです。このトークは、便宜上作成するもので、ユーザーには表示させたくないため、一般的に推定しにくい文字列を入力してください。
- 「新規メッセージ」をクリックしプロパティを表示します。
- メッセージタイプ「カルーセル型テンプレートメッセージ」を選択し、メッセージ名・列数・アクション数を設定後、「適用する」をクリックします。
- メッセージ名:任意の名称で設定します
- 列数:最大数の「10」を選択します。
- アクション数:最大数の「3」を選択します。
- 「列数10」×「アクション数3」=30の「メッセージノード」が作成されました。
- メッセージノードをクリックし各メッセージを設定します。
下の図では例として、「星座の選択」と「星座の種類」の2つのメッセージを作成しました。
- メッセージの作成が完了したら「保存」ボタンをクリックします。
- 「トーク」のリスト表示画面で、「複合メッセージを追加」をクリックします。
- 作成する複合メッセージに名前を付けて、組み合わせたいメッセージを選択し、「追加」をクリックします。
- 複合メッセージが作成されました。
- 作成した複合メッセージの「編集」をクリックします。
- メッセージIDをコピーします。
- コピーしたメッセージIDを、複合メッセージを設定したいアクション部分(データ欄)に貼り付け、「適用する」をクリックします。
下の図では、例としてパターン1で作成したトークのメッセージ「C」を複合メッセージに置き換えました。
- メッセージ「C」が複合メッセージに置き換わりました。
- トークの編集が完了したら、「保存」ボタンをクリックします。
3. 注意点
複合メッセージを利用した場合、マップ上に複合メッセージ以降のメッセージノードが表示されなくなります。複合メッセージをご利用の場合は、デモアカウントなどで挙動をご確認ください。