AWSの初期設定の手順を説明します。
カスタムドメインを無効にしている場合、メールをトリガーとした外部配信機能は利用することができません。
1. ホストゾーンの作成
この手順は初回構築の前に行います。
Route 53でホストゾーンを作成します。
- AWSのマネジメントコンソールから「Route 53」を開きます。
- ホストゾーン > 「ホストゾーンの作成」をクリックします。
- 必要事項を入力していきます。
- 「ドメイン名」の入力欄に「環境名.ルートドメイン」(例:example.com)を入力します。
- タイプは「パブリックホストゾーン」を選択し、「ホストゾーンの作成」をクリックします。
- ホストゾーンについてはこちらもご参照ください。
2. 管理画面とLIFFにおけるカスタムドメイン設定
この手順は初回構築の前に行います。
- 設定情報の管理には AWS Secrets Manager を利用しています。
- プロファイル名、環境名( = AWSプロファイル名 + 開発者名など固有の値)はそれぞれの環境に合った値に変更する必要があります。
- シークレット作成
- 環境構築スクリプト(lsh.sh) を使って、シークレットを作成します。
- ローカルファイルのシークレット修正
deploy/secrets_manager/環境名.json
を開き、下記のキーを編集します。- "DNS_DOMAIN" にルートドメイン名を入力
- 以下のURLで使用されます。 管理画面URL: https://admin.環境名.ルートドメイン 帳票URL(LIFF): https://liff.環境名.ルートドメイン
- "DNS_HOSTED_ZONE_ID" に 手順1 で作成したRoute 53 ホストゾーンのIDを入力
- Secrets Managerにシークレット反映
- JSONを編集後、下記を実行してシークレットを更新します。
- カスタムドメイン設定を有効にする
$ ./lsc.sh -e 環境名 -p プロファイル名 secrets create
$ ./lsc.sh secrets update
$ ./lsc.sh setupDomain true
これでカスタムドメイン設定は完了です。
3. 損傷報告を受け取るメールアドレスの設定
この手順は初回デプロイ完了後に行います。
環境構築のコマンド実施後にAmazon SESの設定を実施してください。カスタムドメインの有無によって設定内容が異なります。
カスタムドメインを有効にしている場合
バージョン1.15.0よりSESメールアドレス設定は自動化されたため認証作業は不要ですが、 外部のメールアドレスに送信できるようにするためにSESアカウントをサンドボックス外に移動する必要があります。
必ずリージョンが「オレゴン」になっていることを確認してください。
- AWSのマネジメントコンソールから「Amazon Simple Email Service」を開きます。
- Account dashboard > 「Request production access」をクリックします。
- 必要事項を入力していきます。
- Mail type:「Transactional」を選択
- Website URL:LINEの友だちページURLを入力 ※リッチメニューやシナリオが設定済みであること
- Use case description:「LINEと連携したWEBサービスでSESによるメールの送信を実装するため」と入力
- 利用規約に同意するチェックボックスにチェック
- リクエストを送信
リクエスト送信後、24時間以内にサポートからのフィードバックを受け取ります。
カスタムドメインを無効にしている場合
必ずリージョンが「オレゴン」になっていることを確認してください。
- AWSのマネジメントコンソールから「Amazon Simple Email Service」を開きます。
- Verified identities > 「Create identity」をクリックします。
- 必要事項を入力していきます。
- Identity type:「Email address」を選択
- Email address:お持ちのメールアドレスを入力
- 「Create identity」をクリック
- メールアドレスに届いた認証メール内のリンクをクリックして認証完了
ここで入力するメールアドレスは、 で設定するメールアドレスである必要があります。
損傷報告メールアドレス